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小さくなった服に「ありがとう」を縫い込む——糞掃衣づくりワークショップ
催し名:糞掃衣(ふんぞうえ)づくりワークショップ
開催日:2026年8月8日(土)・9日(日)10:00〜15:00 會場:應典院 2F気づきの広場 参加費無料・出入り自由
タンスの奥で眠っている、小さくなったこども服。捨てるには忍びないけれど、もう袖を通すこともない——そんな服たちに、あたらしい役割を与える二日間が、この夏の應典院にやってきます。
「糞掃衣」とは、お坊さんがまとう袈裟の原型となった衣のこと。昔の修行僧は、墓地やゴミ捨て場に捨てられたぼろ布を拾い集め、洗い清めて縫い合わせ、自らの衣としていたといいます。誰からも顧みられなくなった布に、もう一度いのちを吹き込む。その営みが、今回のワークショップの下敷きになっています。
当日は、回収された「着なくなったこども服」を、参加者みんなの手でほどくところから始まります。一枚ずつ糸を解き、ひらいた布を田の字型に縫い合わせていく。針と糸が難しい小さな子は、ホッチキスでとめてもよいそうです。そうして出来上がった一枚の大きな衣を、最後にはまとってみる——「ほどく」「ぬいあわす」「まとう」という、シンプルだけれど手応えのある工程です。協力するのは、衣服の記憶や弔いをテーマにした作品を手がけてきたアーティストの山村祥子さん。完成した衣は後日、應典院のお坊さんが実際に身につけてお経をあげる、お披露目の場も構想されているといいます。
こども服ほど、時間の流れをはっきりと刻む衣服はないかもしれません。袖が短くなった、ボタンが留まらなくなった——それは子どもが確かに育ったことの証しです。だからこそ、役目を終えた服をただ手放すのではなく、ほどき、縫い直し、「弔う」というかたちで見送ることには、独特の意味があるように思います。手を動かしながら、その服を着ていた頃の子どもの姿を思い出す。親子で参加すれば、そんな語らいの時間にもなるはずです。
会場には二日間のあいだ、いつ立ち寄っても、いつ帰っても大丈夫。親子連れでも、おひとりでも参加できます。仏教や供養に関心のある方、アーティストとのものづくりに触れてみたい方、ただ手作業が好きという方にも開かれた場です。あわせて、参加者の作業をサポートするボランティアスタッフも募集中とのこと。服の循環や子どもとの関わりに興味のある方は、運営側として参加してみるのもよいかもしれません。
モノがあふれる時代に、一枚の布とゆっくり向き合う時間。夏の週末、針と糸を手に、「別れかたを考える」ひとときを過ごしてみませんか。
本ワークショップは應典院「あそびの精舎」の主催で開催されます。開催概要やボランティア応募の詳細は、以下の告知ページをご覧ください。
https://www.outenin.com/article/article-21487/
